BMOことBIG MAGIC Open Vol.9で恐るべきデッキが登場しました。
その名も「Zeus Cycle(ゼウスサイクリング)」。
作ったのは稀代のデッキビルダー浅原晃。生ける伝説、鬼才にして変態(褒め言葉)。
アモンケットで追加された「新たな視点」による0マナサイクリングによって手札を整え、最終的に「副陽の接近」をショートカットすることなく2度唱えることによって勝利する、めちゃくちゃクールなデッキです。
往年のピットサイクルを彷彿とさせるチェインコンボ。このデッキを完成形にまでチューンナップしたのは、さすが浅原さんですね。
デッキの動きと「Zeus Cycle(ゼウスサイクリング)」デッキリストを見ていきましょう。
この記事の目次
Zeus Cycle(ゼウスサイクリング)のデッキリスト
デッキビルダー浅原晃氏によるZeus Cycle(ゼウスサイクリング)のるデッキリストは下記の通りです。
クリーチャー 9
4:砂時計の侍臣
4:シェフェトのオオトカゲ
1:終止符のスフィンクス
呪文 28
4:ウルヴェンワルド横断
4:花粉のもや
4:葬送の影
3:奇妙な森
4:排斥
4:新たな視点
4:新たな信仰
1:副陽の接近
土地 23
5:森
1:島
1:沼
1:平地
4:灌漑農地
4:隠れた茂み
2:要塞化した村
1:進化する未開地
4:梢の眺望
サイドボード
4:うろつく蛇豹
1:周到の神ケフネト
2:墓後家蜘蛛、イシュカナ
1:造反の代弁者、サムト
2:終止符のスフィンクス
3:光輝の炎
1:過ぎ去った季節
1:山
めちゃくちゃクールですよね。
私もこのデッキは考えていましたが「砂時計の侍臣」まではたどり着いたものの「奇妙な森」や「副陽の接近」まではたどり着けませんでした。
やっぱ浅原さんですね。
これには思わず笹沼さん(ささぬー)も復帰するレベル。
古参プレイヤーとしては、レジェンドやエルダーのMTG界への復帰は大歓迎です。
Zeus Cycle(ゼウスサイクリング)の動き・メカニズム
Zeus Cycle(ゼウスサイクリング)の主な動きを見ていきましょう。
序盤は「花粉のもや」のフォグ効果で攻撃を凌いだり、「奇妙な森」「シェフェトのオオトカゲ」のサイクリングによってマナを伸ばします。
その後、6マナに到達し「新たな視点」をプレイすることから、このチェインコンボは始まります。
怒涛の0マナサイクリングが始まります。
その後、「砂時計の侍臣」によって「奇妙な森」がセットされた土地を(普通の土地でも良い)アンタップしマナ加速。
さらに「葬送の影」によって、このターンの全てのサイクリングカードが手札に戻ります。
以上の行程を繰り返すことにより、十分なマナを得た後プレイされるのが「副陽の接近」という訳です。
凄いですね。
このカードを一切の踏み倒しやショートカットすることなく、普通にプレイして勝つというのは目から鱗でした。
しかも、本来のコンボはサイクリングの方であくまで勝ち手段としての採用というのも驚かされます。
でも皆さん、こんな疑問はありませんでしょうか?
もし、「副陽の接近」を引かないで最後の1枚だったらどうするんだろうって。
ライブラリーが7枚以下の時「副陽の接近」をプレイするとどうなる?
この問題、実はすでにMTG Wikiで詳しい人がまとめてくれています。
あなたのライブラリーが6枚未満の場合、副陽の接近はライブラリーの一番下に置かれる。あなたのライブラリーが7枚以上ならば、あなたはライブラリーの上のカードの表を見ずに6枚どけ、副陽の接近を置いて元に戻す。
副陽の接近/Approach of the Second Sun - MTG Wiki
そう。
6枚以下である場合は、ライブラリーの一番下に置かれるんですね。
つまり、「副陽の接近」が最後の1枚だったとしても問題ないのです。
安心ですね。
アモンケットを使い倒そう!まだまだ新しいデッキ作れそう!
こういうデッキが出てくると嬉しいですし、構築意欲が湧きますよね。
さらにZeus Cycle(ゼウスサイクル)はBMOで7-2とちゃんと結果出してますからね。
こりゃ、ただのファンデッキとは言えませんよ。
オリジナルで、さらにコンボデッキでこれをできるのはさすが浅原さんです。
後に続く変態様はおりませんでしょうか。(私もそこそこ変態ではありますが。)
三度の飯よりギャザが好き。
以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。
参考:BIG MAGIC Open Vol.9 スタンダード Round5 木村 憲太(東京都)vs 浅原 晃(東京)
津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ 『アモンケット』発売!