MTGブログ|三度の飯よりギャザが好き!(サンメシ)

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MTGで勝ちたいなら習慣や行動を変えてみよう\負け癖にサヨナラ/

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「梅雨入りしたのでカードの管理は慎重にね」管理人のガッキー(@blueskyneo)です!
今日は珍しくコラム的なものを書いてみようかと思います。
テーマは「勝つマジック」です。ちょっと大きく出ましたね(笑)
主に競技マジックを想定したものですが、もちろん私はプロプレイヤーではありませんし、はたから見れば“ただのマジック好き”です。

それでもグランプリ静岡の直前から、自分の中の「ある習慣」や「こだわり」に焦点を当てそれを変えることで、GP静岡4-5-0(初日落ち)からGP神戸10−5−0(2日目進出)へと、飛躍的に成績を伸ばすことができました。

もちろん、運の要素が強いゲームですので、「ある習慣」を変えたことが全てとは思っていません。
ただ、少なからず自分の中にある手応えは本当かもなと思ったので記事にすることにしました。
たかがゲームです。それでも、私が賽を振るのは常に勝つためです。

 

この記事の目次

勝ちたいなら、こだわりを捨てるのもひとつの方法

マジック:ザ・ギャザリング 新たな視点(レア) アモンケット(AKH)

マジックには色々な楽しみ方があります。
カジュアルに各々の好きなカードを詰め込んで談笑しながらのマジックって最高ですよね。
初めてカードに触れた日とまるで変わらない、単純に娯楽としての楽しみ。

僕もカジュアルは大好きですし、それもマジックの楽しみ方の大切な要素だとはいちプレイヤーとして十分わかっているつもりです。
それでも、ここではカジュアルとして要素は外して話を進めさせていただきます。
あくまで競技として「勝つマジック」です。

私が捨てたこだわり

私が捨てたこだわりとは


トップメタのデッキを使わない。
です。

なぜ、これを一番最初に持ってきたかと言うと、かつての私を含めて非常に多くのMTGプレイヤーがこの「トップメタ・tier1のデッキを使わない」ことをこだわりとして持っているのではないかと思うからです。

そのこだわりそのものを否定はしません。
では、トップメタを使わない明確な理由はなんでしょうか?

好き嫌いの話であれば「勝つマジック」からは逸脱してしまいますね。
冷静に考えればトップメタを使わない判断をできるのは、環境を熟知した上でソリューションとなるデッキを用意できているなどの明確な有利がつく上での選択だと思うのです。

GP静岡の2日前、最後の調整で訪れた晴れる屋高田馬場店で、私は知人からマルドゥ機体のデッキを借り、数回回したのち本戦で使用するデッキをマルドゥ機体に変えることに決めました。
それまで、散々調整してきたティムール電招の塔やサヒーリコンボを捨ててまで、マルドゥ機体を選択したのは「勝ちにこだわった」からです。

「どうして勝てないんだろう」「どうもうまくいかない」

それまでの私は、勝ちにこだわるのではなく、自分の好きなもの・使いたいものにこだわっていたに過ぎず、本当に勝とうとしていなかったのかもしれません。

もちろん、自分の好きなカードや使いたいデッキを使うことは大いに結構です。
ただ「勝つ」ことを本気で考えるのであれば、そのカードを使った上で勝てなくてはいけません。
そして、先に立つのは説明のつかない自我より、冷静に環境をみた上での選択ではないかと思います。

とは言ったものの、GP静岡ではノーバイスタートでしたが4連勝して「やったか!?」と思ったものの、その後まさかの5連敗で初日落ちしているんですけどね。
ただ、次の日のモダンマスターズ2017争奪戦では見事優勝しました。

そうなんです。
初日落ちした時、周りのMTG仲間からは「残念だったね」という労いの言葉が大半だったのですが、私の中にはすでに「勝つイメージ」が湧くようになっていたんです。

今思えば、色んなデッキを試したのも「相手を知る」ということで大切だったと思います。知ってるか知らないかで大きくプレイングを左右するマッチアップもありますしね。

だから、かなり手応えあったんですよね。
しばらく陥っていた「何やっても勝てない」暗黒期からようやく抜け出すことができたんですから。

昔、マジックやってた先輩から言われた言葉が思い出されます。

「ガッキー君が悪いわけじゃないんだけど、使ってるデッキがちょっとね。勝つのが大変なデッキが好きだよね。」

本当に勝ちたいなら、簡単に勝つ方法を選びませんか?
こだわりを持つなら、勝ってからでも遅くないはずです。

  

デッキ調整は同じデッキを使っている人の意見に耳を傾けてみよう

マジック:ザ・ギャザリング 【力の合唱/Chorus of Might】【コモン】RTR-119-C ≪ラヴニカへの回帰 収録≫

これはGP神戸で特に思ったことです。
私は「バーン」「グリクシスシャドー」「死せる生」の3つのデッキで揺れていました。
トップメタじゃないじゃないかと言われるかもしれませんが、モダンではどのデッキも強いためスタンダードほどメタゲームが影響しないかと思います。トップメタであっても10%いくかいかないかですしね。

一番最初に調整していた「グリクシスシャドー」は、強いなーとは思ったもののメタの推移により早々に候補からは消え、実質「バーン」と「死せる生」の2択となっていました。

もともと「バーン」デッキが好きでしたし、そこそこ勝率も良かったので結構迷いました。
ただ、トップメタの「エルドラージトロン」と「アブザンカンパニー(コンボ)」にそこまで勝率が良いわけでもなかったので、最終的にはそのどちらともそこそこ戦える「死せる生」にしました。

とは言ったものの、実はこの「死せる生」デッキですが3年前のGP神戸の時から使っているデッキでした。
その時はGPTのみでしたけどね。

ただ今回はGP神戸対策のマジック合宿をしたのが大きかったです。

www.mtg-card.jp

 

ずっと使っているデッキだったとしても、考え方やプレイスタイルってなかなか変わらないですよね。
同じデッキでも「使い方や考え方を変えるだけで全く違うデッキになる」ということを、私は同じデッキを使う人同士で調整することで得ることができました。 

なおかつ、やはりMTGにも専門性というのがあるので、実際に使っている人達の考察は単純に知っているって人や対戦したことがあるという人とは考察の度合いが違うわけです。

それはサイドプランであったり戦略であったり。
これは、ひとりで調整していたりバラバラのデッキを使っている者同士では到底辿り着けない領域だと思います。

調整メンバーはいずれも私より遥かに実績を挙げている人達だったので、意見に対して素直に受け入れることができたってのもありますね。

 

オリジナルデッキへのこだわり

マジックザギャザリング ニクスへの旅(日本語版)/勝利の神、イロアス/MTG/シングルカード

これもTCGならではですよね。
オリジナルデッキってなにも地雷デッキのことを言っている訳ではありません。

既存のデッキであっても、それぞれに自分なりの味付けみたいなのしますよね。
普通はそれが調整ということになる訳なんですが、これはあくまでも考え方のひとつとして受け取って欲しいのですが、自分の中で明確なビジョンや答えが見つからないなら「コピーデッキ」やデッキを「シェア」してもらうのもアリだと思うんですよね。

ただし、「目的がわからないカードがないこと」が前提です。
コピーデッキにありがちなのが「なんでこのカード入ってるんだろう?」ってわからないまま完全コピーして使うことです。
サイドボードとかでありがちですよね。
そういった場合は、わからないカードは使わないか理由を探るべきです。

実際、今回私がGP神戸で使った死せる生は、調整メンバーにシェアしてもらった完全コピーです。
そのため、そのデッキに対する質問は事前にかなりしました。
ただ、私自身完全コピーは初めての経験だったので、かなり勇気のいる決断でした。
それはシェアしていただいた相手へのリスペクトがあってこそのことですが、「勝つために捨てた自我」でした。
でもそれは、プライドを捨てるとか後ろ向きなことではなく「無条件に相手を信頼する」っていう決断でした。
それに、意地をはることでプライド(というより自尊心)が保たれたところで、結果が伴わないことには、そんなもの勝負の世界ではあまりに滑稽だからです。
繰り返しになりますが、これはカジュアルの世界の話ではありません。

シェアしていただいたデッキの話を少しさせていただければ、私にとっては非常に難易度の高いかつ選択するのに勇気の必要なデッキでした。
死せる生デッキは一般的にデッキ内の「死せる生」は3枚でしたが、シェアいただいたのは全世界的にも珍しい2枚のリストでした。

私自身それまでは3枚のデッキで調整いただいたので、最初は半信半疑でした。
それでも、これが凄く自分の手には馴染みました。
調整のため参加したGP神戸ラストチャンストライアルでは見事4−0し決勝はBYEがあるのでトスという結果で本戦を迎え、GP初日は7−2・2日目は惜しくも3−3だったものの、トータル10−5−0でプロポイント1点を獲得することができました。

最後まで自分のデッキにこだわっていたら同じ結果にはならなかったかもしれません。

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ただ練習するだけじゃない。仲間と共に強くなる。

マジック・ザ・ギャザリング 一致団結(アンコモン) / ゲートウォッチの誓い(日本語版)シングルカード OGW-066-UC

前回のGP神戸では、正直静岡の時ほど練習時間が取れませんでした。
ほとんど1ヶ月の急ごしらえでグランプリ本戦を迎えなくてはいけません。
でも、これ実際に会場に足を運んでみてわかったんです。
これってみんなも同じなんですよね。みんな十分な時間が取れていた訳ではないということがわかったんです。

プレイヤーに課された条件が同じなら、一緒に調整できる仲間がいた方が良いにきまってます。
要は、一緒に頑張れたりする人がいると、モチベーションも上がるし良いよねって話です。
まー、当たり前かもしれないですけど、すごく大切なことだと思うんで。
今思うのは、閉店までマジックやって終電まで飲んで帰るってそんな些細なことが最高だなってことです。
仲間には本当感謝ですね。

 ・・・

いやいやいやいや、別に良い話みたいにしたいんじゃないのよ。
勝ちたいのよ。
なんかそう言うと、利用してるみたいな感じがしちゃって嫌だけどw
でもやっぱ一緒にやってれば、自分のことのように喜びを分かち合えたりするからね。

それってさ「強さ」だと思うんだよね。
個人競技だけど、だからそこ迷った時とかに仲間が言った一言を思い出して本来のプレイができたりとかあったしね。

 

純粋に「勝つ」ことにフォーカスしてみよう 

勝ちにこだわれば、もっと謙虚に自然体になれるはずなんだよね。勝つことにフォーカスすれば、人の意見も傾聴できると思うから。
そこにもし葛藤やブロックする心があるのだとしたら、それこそが自分が抱えている「こだわり」であり「負ける原因」として捉えた方が良いのかもしれません。
少なくとも、今結果が出ていないのであれば。

 

今回書いたことは、あくまで私が自分の体験を通して思ったことを書いているに過ぎません。
勝ち方は人それぞれでしょうし、各自にあった方法があると思います。
偉そうに書いてしまいましたが、私だってあくまで普通のMTGプレイヤーです。
それでも、もし迷いや負けが込んでどうしようもない時。例えばこんな方法はどうですか?ってくらいに思っていただけると幸いです。

 

三度の飯よりギャザが好き。

以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。


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