プロツアーアモンケットも、ついにトップ8が出揃いました。
日本人では行弘賢選手と渡辺雄也選手の2名がトップ8に残り、優勝の期待がかかります。
対戦組み合わせ上、決勝まで両名が対戦することはなく、夢の日本人対決もあるかもしれません!
これは応援しないわけにはいきませんね!
明日の朝のことは明日の朝考えるとして、腹の底からエールを送りましょう!
さて今回のトップ8が使用しているスタンダードデッキリストはもうご覧になりましたでしょうか?
アモンケット発売後のSCGなどとは違う結果になっております。
先日の記事にも書きましたが、ひとつは「ゾンビデッキ」の隆盛です。
ただ、私が気になったのは「ゾンビデッキ」よりも「霊気池の驚異」デッキなのです。
それでは、プロツアーアモンケットのトップ8のデッキリストを見てみましょう。
この記事の目次
プロツアーアモンケット・トップ8デッキリスト
白黒ゾンビ(スイスラウンド1位: Christopher Fennell)
クリーチャー 22
2:束縛のミイラ
4:墓所破り
4:戦墓の巨人
4:戦慄の放浪者
4:呪われた者の王
4:むら気な召使い
呪文 14
2:苦渋の破棄
4:致命的な一押し
4:闇の救済
4:リリアナの支配
土地 24
10:沼
6:平地
4:秘密の中庭
4:乱脈な気孔
サイドボード
2:石の宣告
4:屑鉄場のたかり屋
4:ゼンディカーの同盟者、ギデオン
1:苦渋の破棄
4:精神背信
黒緑エネルギー(スイスラウンド2位:行弘 賢)
クリーチャー 27
4:歩行バリスタ
4:緑地帯の暴れ者
3:光袖会の収集者
4:牙長獣の仔
4:巻きつき蛇
4:ピーマの改革派、リシュカー
4:ホネツツキ
アーティファクト 3
3:キランの真意号
呪文 10
2:闇の掌握
4:致命的な一押し
4:霊気との調和
土地 20
3:沼
5:森
4:霊気拠点
4:花盛りの湿地
4:風切る泥沼
サイドボード
4:顕在的防御
1:闇の掌握
1:キランの真意号
1:心臓露呈
2:没収
3:刻み角
2:不屈の追跡者
1:生命の力、ニッサ
ティムール・霊気池の驚異(スイスラウンド3位:Marc Tobiasch)
クリーチャー 19
4:導路の召使い
1:守られた霊気泥棒
4:ならず者の精製屋
2:不屈の追跡者
4:つむじ風の巨匠
4:絶え間ない飢餓、ウラモグ
プレインズウォーカー 3
3:反逆の先導者、チャンドラ
アーティファクト 7
3:織木師の組細工
4:霊気池の驚異
呪文 10
2:マグマのしぶき
4:蓄霊稲妻
4:霊気との調和
土地 21
2:山
4:森
1:島
4:霊気拠点
4:植物の聖域
1:燃えがらの林間地
3:進化する未開地
2:尖塔断の運河
サイドボード
2:払拭
1:マグマのしぶき
1:造反者の解放
2:焼夷流
2:否認
1:不屈の追跡者
2:天才の片鱗
2:慮外な押収
1:炎呼び、チャンドラ
黒単ゾンビ(スイスラウンド4位:Christian Calcano)
土地 24
22:沼
2:ウェストヴェイルの修道院
サイドボード
1:闇の掌握
2:屑鉄場のたかり屋
2:最後の望み、リリアナ
2:失われた遺産
2:豪華の王、ゴンティ
2:リリアナの支配
4:精神背信
ティムール・霊気池の驚異(スイスラウンド5位:Martin Müller)
クリーチャー 15
4:導路の召使い
4:ならず者の精製屋
4:つむじ風の巨匠
3:絶え間ない飢餓、ウラモグ
プレインズウォーカー 4
4:炎呼び、チャンドラ
アーティファクト 8
4:織木師の組細工
4:霊気池の驚異
呪文 10
4:蓄霊稲妻
4:霊気との調和
2:霊気融合
土地 23
2:山
6:森
1:島
4:霊気拠点
1:植物の聖域
2:獲物道
2:伐採地の滝
1:隠れた茂み
4:尖塔断の運河
サイドボード
3:否認
4:不屈の追跡者
2:刻み角
2:焼けつく双陽
2:慮外な押収
2:終止符のスフィンクス
黒単ゾンビ(スイスラウンド6位:Gerry Thompson)
土地 24
22:沼
2:ウェストヴェイルの修道院
サイドボード
1:闇の掌握
3:屑鉄場のたかり屋
2:霊気圏の収集艇
3:最後の望み、リリアナ
2:失われた遺産
2:豪華の王、ゴンティ
2:精神背信
ティムール・霊気池の驚異(スイスラウンド7位:Eric Froehlich)
クリーチャー 12
4:ならず者の精製屋
3:つむじ風の巨匠
1:奔流の機械巨人
4:絶え間ない飢餓、ウラモグ
アーティファクト 8
4:織木師の組細工
4:霊気池の驚異
呪文 18
4:蓄霊稲妻
4:霊気との調和
2:マグマのしぶき
4:検閲
4:天才の片鱗
土地 22
1:山
5:森
2:島
4:霊気拠点
4:植物の聖域
1:伐採地の滝
1:隠れた茂み
4:尖塔断の運河
サイドボード
1:儀礼的拒否
2:払拭
2:霊気融合
3:否認
2:光輝の炎
3:不屈の追跡者
2:刻み角
1:炎呼び、チャンドラ
1:奔流の機械巨人
ティムール・霊気池の驚異(スイスラウンド8位:渡辺 雄也)
クリーチャー 10
4:ならず者の精製屋
2:つむじ風の巨匠
1:奔流の機械巨人
3:絶え間ない飢餓、ウラモグ
アーティファクト 8
4:織木師の組細工
4:霊気池の驚異
呪文 20
4:蓄霊稲妻
4:霊気との調和
3:造反者の解放
1:否認
1:コジレックの帰還
3:検閲
4:天才の片鱗
土地 22
1:山
5:森
1:島
4:霊気拠点
4:植物の聖域
2:伐採地の滝
1:見捨てられた神々の神殿
4:尖塔断の運河
サイドボード
1:払拭
3:否認
2:守られた霊気泥棒
2:光輝の炎
4:不屈の追跡者
3:逆毛ハイドラ
プロツアーアモンケットで垣間見えた「霊気池の驚異」デッキの多様化
今回のプロツアーアモンケットで、私が特に気になったのはゾンビデッキよりも「霊気池の驚異」デッキでした。
アモンケット加入後もある程度リストが固定されておりましたが、今回のトップ8では4人の使用者がいずれも内容が異なるものでした。
それは、単純な微調整的な差異ではなく、明らかにコンセプトやアプローチが異なるもので「霊気池の驚異」デッキではあっても、全く違うデッキと言っても過言ではありません。
そして、その中でも特に私が感銘を受けたのが渡辺雄也プロの「霊気池の驚異」デッキです。
「検閲」が採用されているだけでなく「造反者の解放」「否認」「コジレックの帰還」など、今回のプロツアーのメタを読みきったような構成です。
スペルが主体なので、「マルドゥ機体」などには若干不利かもしれませんが、今回のメタゲームの中ではソリューションと言えるかもしれません。
また行弘賢プロは、既存の「緑黒エネルギー」に「ホネツツキ」を加えるなど、緑黒特有のもっさり感に対しても飛行クリーチャーの高速召喚というアプローチを加え、見事日本人最高成績の2位でスイスラウンドを終えております。
今後のスタンダード環境はどうなる?
今回のプロツアーでは、アモンケット加入後の「結局機体か...」という風潮を吹き飛ばしてくれる結果となりました。
ゾンビデッキは新たにスタンダード環境のアーキタイプになることは間違い無いでしょう。
そして、今回の結果を受け「霊気池の驚異」デッキをメタった青系コントロールデッキの台頭や、それらコントロールデッキに強いマルドゥ機体など良い感じに環境が整ってきているように思えます。
ここ数年では珍しく「ビートダウン」「ミッドレンジ」「コントロール」+「ゾンビ枠」というバラエティに富んだ環境になってますね。
また、私としては今回のプロツアーの結果を持ってしても、未だに環境未成熟といった印象を強く受けました。
要は、アモンケットの加入後はまだまだやり込みができるのではないかなと思います。
今回のゾンビデッキの出現や「霊気池の驚異」の多様化は、そんな可能性を示しているように思えるのです。
スタンダードは、まだ始まったばかりだと。
さーて今週も寝不足スタート
ということで、行弘賢選手&渡辺雄也選手を皆んなで超応援しようぜ!
(渡辺プロと私は実は同郷で、まだ中学生くらいの頃から地元のカードショップで見かける後輩的な感じだったものの、社会人になってしばらくお休みしているうちに世界チャンピオンになっており、「有名になった途端急に話しかけて先輩面する痛い人」に思われたくなく、全く話しかけられなくなったという微妙な立ち位置から今でも応援してますw)
さーて、早く子ども寝かせてニコ生で応援だ!
三度の飯よりギャザが好き。
以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。