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「イクサラン」チームシールドの主なデッキの解説と各デッキの相性

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週末の「イクサラン」プレリリース楽しかったですね!
サンメシのガッキー(@blueskyneo)です。

さて、金曜日にはいよいよ「イクサラン」の発売。さらにグランプリ静岡(秋)が控えています。
3人チームシールドという慣れないフォーマットを勝ち上がるのは、一体どんなチームなのでしょう。

実は今回、ガッキーが所属している晴れる屋リミテッド勢(Lineグループ)では、グランプリ対策としてプロキシとシミュレーターを使用した擬似ブースターパックを作成し、いち早くチームシールドの練習をしておりました。
その甲斐もあり、前哨戦となる週末のプレリリースでは、個人シールドで4-0、3人チームシールドでは3-1(同時参加の他チームは全勝)など好成績を収めることができました。

そこで今回は、週末に控えたグランプリ静岡(秋)のお役立ち情報として「イクサラン」チームシールドについての考察をまとめようと思います。

恐竜は確かに強いですね。それでもチームシールドの攻略にはそれだけではダメだってもう気付いていますよね。
ご参考までにガッキーが使用した4-0デッキと、3-1のチームシールド3人ぶんのリストを載せています。
また「イクサラン」の主なシールドデッキの相性・ポテンシャル・構築再現性なども図解してみました。
参考になれば幸いです。

それでは行ってみましょー!

 

この記事の目次

「イクサラン」シールド攻略の鍵は部族とシナジー

イクサラン環境を考察する上で外せないのが「恐竜」「吸血鬼」「マーフォーク」「海賊」の部族と、それに伴うシナジー効果です。

他環境のシールドデッキと同じ感覚で作った、マナカーブが綺麗なだけの丸いデッキでは勝ち切れません。
というより、同じような構成のデッキ同士の時、部族シナジーがある方に基本的に勝てないので、色の組み合わせやデッキとしてのまとまりも大切ですが「部族」をかなり意識したデッキ構成にすることが大切なポイントです。

これは、数回シールドデッキを組んだ方ならすぐわかるような事かもしれませんが、大切な事なので冒頭に持ってきました。

恐竜が強いことに気をとられがちですが、特に「吸血鬼」や「マーフォーク」は想像しているよりずっと強いと思います。

ただ、基本的に赤緑系の恐竜デッキが一番強いというのは変わらないと思います。
ぶん回りした恐竜デッキにはどのデッキも勝てないというのがイクサランでの理りです。
それは、春のグランプリ静岡でも猛威を振るったマルドゥ機体でさへ、最大の敵は自分自身、マルドゥ機体であった事と同じです。
多少メタられたところで、それを力で踏み潰していく様はまさに恐竜と言ったところでしょう。

それでは次に「イクサラン」の主なシールドデッキの相性差・ポテンシャル・構築再現性を見ていきましょう。

 

図解「イクサラン」主なシールドデッキの相性・ポテンシャル・構築再現性

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図はガッキーによる主観です。
また、相性については後述するキーカードを含めて組めていることを前提とします。
繰り返しになりますが、基本的に恐竜は相手に関係なく強いです。

 

「イクサラン」主なシールドデッキの解説

それでは簡単に各デッキについての考察をまとめます。

赤緑ダイナソー(ナヤダイナソー

間違いなく環境の王者ですね。
早めのデッキに攻め込まれても、4ターン目以降に出てくる恐竜が踏み倒してくれます。
序盤のライフ差を、1パンチで取り返してしまう様は痛快です。

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キーカードになってくるのは、恐竜よりも「大物群の操り手」や「オテベクの猟匠」などのマナ加速ですね。
出足の遅さがネックなデッキだけに、ここら辺が複数枚取れているとだいぶデッキとして安定感が出てきます。

 

青緑マーフォーク 

対赤緑系ダイナソーの最有力と思われるのが、青緑マーフォークです。
このデッキの良い所は、使用カードがコモンに集中しているため安く作れるという、構築の再現性の高さです。

1ターン目「クメーナの語り部」2ターン目に早くも「風と共に」で4/4となった飛行クリーチャーがクロックを刻むムーブは、おそらくこの環境で最強の動きです。

基本的に小型クリーチャーやフライングで序盤から細かくダメージを当てていくテンポデッキなので、2〜3マナ域のクリーチャーと探検を有するクリーチャーが重要になってきます。

ダイナソーとのマッチアップを考えるとキラーカードになる「水罠織り」や「風と共に」がキーカードかなって感じです。

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白黒ヴァンパイア

白黒ヴァンパイアは中途半端なダメージレースに無類の強さをみせます。
絆魂有する吸血鬼軍団は、圧倒的なライフ差からもあれよあれよと逆転してしまう力強さを秘めています。

また、人気の集まるダイナソーデッキと使用するカードがほとんど被らないため、チームシールドでは構築しやすい立ち位置にいるのも魅力です。

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レアになってしまいますが、キーカードは黒いヘルライダーこと「聖域探求者」です。
なくても組めますが、逆に言えば「聖域探求者」引いたらヴァンパイアを組まないともったいないですね。

また「女王の任命」は地味ですがヴァンパイアでは複数の吸血鬼をコントロールすることで得られる恩恵が多いので、大事なキーパーツと考えています。

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「選定された助祭」も、1/1トークンが急に強くなり絆魂の効果を飛躍的に高めてくれるので、強力なバックアッパーです。

 

白赤ダイナソー

白赤ダイナソーは赤緑系ダイナソーとは少し異なり、より高速なアグロデッキとなっています。

赤緑系ダイナソーが、強力なサイズの大きい恐竜で攻めたてるのに対し、白赤ダイナソーでは恐竜シナジーを最大限に活かしたデッキになります。

いわゆる先手デッキになりますが、先手ならば赤緑系ダイナソーをも粉砕する力強さを持っています。
また、赤緑に比べ飛行クリーチャーが多いのが魅力です。

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キーになってくるのは、軽い恐竜クリーチャーと恐竜シナジーを持つクリーチャーです。
また「乗っ取り」などのカードで相手のクリーチャーを奪いつつ恐竜シナジーの条件を満たしてアタックに行くテクニックはなかなか強力のため、メイン採用も十分検討できるでしょう。

 

青黒パイレーツ

残念ながら、海賊は他の種族に比べて不遇というのが、現時点での考察です。
ただ、逆に言えばもっとも伸び代がある種族かもしれないので、さらなる開発が望まれます。

とは言ったもののレアカードではありますが「人質取り」は非常に強力なカードなので、引いた場合は積極的に使いたいカードです。

また、赤緑ダイナソーには「人質取り」に加え「帆凧の掠め取り」が複数枚取れていると相性が良いマッチアップになるでしょう。

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海賊カウンターこと 「見張りによる消散」も押さえておきたいキーパーツです。
キーカードが、レアやアンコモンに多いことや、恐竜以外は他のどのデッキタイプにも相性が良い訳ではないのが残念な点です。

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参考にプレリリース前にプロキシで作成した、青黒パイレーツを載せておきます。

 

さてさて、ざっと解説させていただきましたが、黒赤・青赤パイレーツや白緑ダイナソーなどの可能性も十分にあります。
同じ色でも恐竜と海賊などは住み分けができるので、人気の集まる赤や緑のカードをいかにシェアできるかも重要なポイントになりそうです。

 

プレリリースで実際に使用したデッキ

それではまず、個人シールド全勝(4-0)の白黒ヴァンパイアです。 

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実際に使うまではここまで強いと思っていませんでした。
ただ、ライフが7点対20点みたいな所からも逆転できてしまう粘り強さは使っていて爽快です。

「イクサラン」のシールドデッキの中では一番種族デッキって感じですね。

 

それでは続いて、チームシールドのデッキ(3-1)を3個まとめて。

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赤緑ダイナソーはデッキ成績3勝1敗ですが、3マナ域が取れていないところとレアが強いので参考程度にご覧ください。

青緑マーフォークは部族シナジーや探検がうまく噛み合っているお手本のようなデッキでした。

チーム全体としても「赤緑ダイナソー」「青緑マーフォーク」「白黒ヴァンパイア」とうまく分かれました。
構成的にお互いにあまり干渉しないバランスの良いペアなので、よく見かけるチームのパターンになるかもしれません。

 

チームシールドって楽しいね!週末のグランプリも楽しもう!

プレリリースで思ったのは、チームシールドが最高に面白いってこと。
自分の勝ち負けだけじゃなくて、仲間に助けられたり応援したり。

まーなんだかんだ言って、勝つ方が断然楽しいので是非とも強プールを引きたいものですな。
うまい酒飲みてー!!!

三度の飯よりギャザが好き。
以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。


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