管理人のガッキー(@blueskyneo)です。
ここのところ「破滅の刻」のスポイラー情報ばかりでしたが、今日はいつもとは違って、コラム的に「最近思っているMTG業界のこと」について書いてみたいと思います。
テーマは、先日ローリさんこと藤田剛史プロもTwitterで言及していた「高騰するグランプリ参加費」についてです。
記事内容は、管理人ガッキーがひとりのMTGプレイヤーとして批判的な部分を含め包み隠さず述べております。
ですが、それらは私自身大好きなマジック:ザ・ギャザリングの今後を案じてのことと受け止めていただけると幸いです。
この記事の目次
- 高過ぎるグランプリ参加費。僕らは納得している訳ではない。
- プロマジックプレイヤーのグランプリ参加費に対する発言
- プレイマットやプロモも抱き合わせ商法みたい
- 払うのが嫌なわけじゃない。ただ、思い出して欲しい。
高過ぎるグランプリ参加費。僕らは納得している訳ではない。
「グランプリの参加費高いな!」
そう私が思うようになったのは、競技マジックに戻った最初のグランプリである、2016年のグランプリ千葉からでした。
確か13,000円とかでしたよね。
まー、それでもグランプリ出たかったですし、文句言ったところで下がる訳でもないので渋々払いました。
でもその大会、学生は無料なんですよね。
この時点で相当「はぁ?」みたいな感じに思っていたのですが、それよりも驚いたのが、それを開催側の社会的な取り組みとして打ち出していたことでした。
「マジック普及のため」「若者に高額な参加費は払えないから、私たちがサポートします」
みたいな感じなんですが、何を言っているんだろうというのが正直なところです。
考えてもみてください。
古いプレイヤーだった方々は私を含め学生時代からマジックをやっていますし、グランプリにも参加しています。
それでも、参加費について特に困ったことはありませんでした。
何故ですか?理由は簡単ですよね。
その当時の参加費はせいぜい3,000円だったからです。
自分たちの都合で参加費を高騰させ、その上学生が払えないから私たちがサポートするって、それって結局私たちが上乗せした参加費で賄ってるってことですよね。
物は言いようとはよく言ったものだなと思いました。
同じく、ケータリングサービスに関しても、子ども騙しと言っても過言ないように思えました。
必要としない人や利用していない人にとってみれば何の意味もありません。
そんなもの用意しなくて良いから安くしてもらった方が、みんなよっぽどハッピーです。
本来、サービスとは適正価格をいただいた上で、それ以上の奉仕をサービス提供側の好意として行うものであって、集金した金を奉仕活動のように喧伝したり、言い訳まがいの「目に見える形」にすることではないはずです。
プレイヤーをバカにするのも良い加減にして欲しいですね。
本当にそう思いました。
マジックやそれに携わるものに愛情があるからこそ、間違っていると思ったことにははっきりと自分の気持ちを書かせていただきました。
グランプリ千葉は、大会そのものは非常に楽しかったですし思い出深かったですが、一方で非常に残念で憤りを覚えたグランプリでした。
プロマジックプレイヤーのグランプリ参加費に対する発言
高いと思うなら出なきゃ良いってのはもっともだけどさ、GPが気軽なイベントじゃ無くなってしまったのは寂しいね。本戦13,000円でサイドイベントのPTQ10,000円って、MtG復帰したての自分だったらとてもじゃないけど行かなかっただろうし。時代が良かったって事なのかな。
— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2017年6月21日
売れるんやから値上げするのは商売として当然って考えもわかるんやけど、
— 藤田剛史 (@fujita_rolly) 2017年6月21日
個人の商品と違ってグランプリは業界全体に影響与えるから不満かな
高いから他のGP行こーって選択肢になるのではなく他のゲームに行こーってなるからね
次15kその次17kで20kって交通費より高くなってしまう…
値段の問題では無くこのまま上がり続けるのが問題やな
— 藤田剛史 (@fujita_rolly) 2017年6月21日
人が減るまで上げ続けるつもりなんか知らんけど、それってMTG人口を増やしたいと思ってる人間の行動とは思えんのやけど
金儲けしたいから上げますって宣言して上げるなら文句無い
こんなもん新規でやる奴増えへんよ
これまさにだなーって思いました。
ここからは私の当て推量も含めてですが、おそらくグランプリのメインスポンサー にはWotCから参加人数のノルマや会場費など多くの負担が求められているはずです。
そうでないなら、この高過ぎる参加費の説明がつきませんから。そして、安かった頃はWotCが直接大会運営していたのでしょう。
そんなことはプレイヤーには全く関係のない話なんですけどね。
まー、参加人数が桁違いに増えたので、会場費が高くなってしまうのはわかるんです。
それでも、正直高過ぎるよねw
そんなにお金がないなら、私益ではなくこういう事にこそクラウドファンディングを使ったらどうかなと思うんですよね。
お金大変だから参加費に上乗せって短絡的過ぎるでしょ。
頭を使えよ。思考のゲームだろ。
結局負担をしてるのがプレイヤーなんだって事、ちゃんと考えて欲しい。
多くのプレイヤーは、私含めマジック関係のことでお金を使うことを苦だとは思っていないでしょう。
でも、参加費はちょっと別じゃないですかね。
避けて通れないところからむしり取っていくようで、正直汚いなって思っちゃいます。
欲しいものがあれば買いますし、お祭りだからみんなで盛り上がろうぜってのが前提ではありますが。
「今回のグランプリはやめとくは」みたいな感じで、特にお金に不自由してない友達とかも、さすがに高いなーって参加を見送ったりしてますしね。
こういうの見ると、本当に残念だなって思います。
プレイマットやプロモも抱き合わせ商法みたい
この記事を公開後「プレイマットもいらない」という意見をもらいました。
これには私も半分同意。というのは、欲しい時もあるから。
選ばせて欲しいですよね。
実際、全く自分の趣味に合わず「なんでこれプレマにしたんだろう?」みたいな奴も結構ありますよね。
無理やり押し売りされているような感じがして、参加費を考えると全然お得感がありません。
実質、「グランプリに参加するにはプレイマットとプロモカードを買わなければいけない」と言われているようなもんです。
人ぞれ好みがありますしね。
参加特典なのに、それまで料金に織り込み済みみたいな価格設定なだけに、ちょっとなーって感じがしちゃいます。
プレイマットに関しては書き忘れていたので追記しました。
払うのが嫌なわけじゃない。ただ、思い出して欲しい。
カードショップは楽な仕事じゃないし、スポンサー側にもその立場で大変なことがあるんだと思う。
それでも、マジック:ザ・ギャザリングが世界中で2000万人超のプレイヤーに25年も愛されている理由って、最初はマイナーなカードゲームだったのが、かつてのプレイヤーが作る側に回ったり、カードショップやそれに携わる仕事をしたりして、一緒になって育んできたからだって思うんだよね。
プレイヤーだけでも、ゲーム製作者だけでも成り立たないわけじゃん。
私の願いは、マジックに携わるすべての人が気持ちよくその役目を果たすことです。
そして、高騰する昨今のグランプリ参加費は「高過ぎる」「異常である」という認識を持っていただきたいというのが、MTGプレイヤーガッキーとしての意見です。
この記事に書いたことは全部本音です。
本当に好きなゲームだから。
こんなこと、本当はあんまり言いたくないってことも、わかってもらえると嬉しいです。
三度の飯よりギャザが好き。
以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。