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グランプリ静岡のデッキ選択と直近2週間の動きを振り返る\清々しく後悔がない/

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グランプリ静岡が終わった。
日常に戻り、たまっていた仕事や家族サービスに勤しみようやく、今回のグランプリ静岡のまとめ記事に取りかかることができた。
できれば新鮮さが冷めやらぬうちに書いてしまいたかったのだが、かえって少し寝かせた方が冷静に振り返ることができるかもしれない。

ただ、書きたいことが山ほどある。
それくらい、グランプリ静岡は僕にとってかけがえのない思い出となった。
なので今回の記事はデッキや考察に関わる記事と、旅の思い出的な旅情編の2つに分けて書こうと思った次第です。

まず最初の記事は「デッキ選択・メタの読み・成績」のグランプリ静岡考察編から始めたい。

 

この記事の目次

Road to GP Shizuoka

今回の僕がグランプリ静岡に持ち込んだデッキは「マルドゥ機体」だ。

なんだトップメタじゃねぇか、と言われてしまうかもしれないがそうではない。

まずは、僕がマルドゥ機体を使用するに至った経緯から説明したい。

1ヶ月前~2週間前のデッキ選択 「黒赤アグロ」

4cサヒーリやコピーキャットの記事を書いていたものの、僕はこれらのデッキはあまり使う気にならなかった。

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なぜなら僕がその当時使っていたデッキで問題なく倒せるレベルのスピード感だったからだ。

その時僕が使っていたのは、機体とダメージレースしても十分勝つことができる、僕的には環境最速デッキ「黒赤アグロ」だった。

実際このデッキは当時の「マルドゥ機体」に対して非常に相性が良く、7:3くらいの相性を維持していた。

実際にマッチを落としたことは実戦上なかった。

また、サヒーリ系コンボデッキは4cサヒーリ含めほぼ負けない、言ってしまえば2大トップメタに対してのソリューションとして、人気はないものの僕的にはかなりの有力候補のデッキでした。

 

実際に秋葉原PWCで開催されたGPTでは4回戦終了時点では3-0-1の勝ち点10点で4位の非常に良い状態で勝ち上がっていたのである。

その後負け負けでまさかのトップ8を逃すわけではあるが・・・(苦笑)

 

「黒赤アグロデッキリスト

21 クリーチャー
4 発明者の見習い
3 ボーマットの急使
4 屑鉄場のたかり屋
4 殺戮の先陣
3 ピア・ナラー
3 速接会の技師

16 呪文
4 キランの真意号
4 無許可の分解
3 致命的な一押し
1 ショック
2 暴力の激励
2 飲み込む炎

23 土地
9 山
6 沼
4 燻る湿地
4 凶兆の廃墟 

15 サイドボード
2 撃砕確約
2 カーリ・ゼヴの巧技
1 致命的な一押し
3 ショック
3 焼夷流
4 精神背信

 

実際に、このデッキを選択しなかった理由として、「霊気池の驚異」系デッキに入っていた「霊気溶融」が劇的に効いてしまい本来の相性を逆転してしまうほどのカードパワーだった点と、お客様様だったはずの「マルドゥ機体」がメタの移り変わりによって歩行バリスタ有する「マルドゥバリスタ」へと変化した点が大きい。

また、このデッキは確かに早い安い美味い!と、三拍子そろっているのだが安定性に欠くのが難点でした。

マリガン耐性も低いです。ダブマリでも十分勝てるデッキではありますが、要は初手依存型のデッキなのです。

 

2週間前のデッキ選択 「4cサヒーリ」

さあ、いよいよグランプリ静岡を目前にし、GPTも数えるほどしか残っていません。

BYEめっちゃ欲しい病にかかります。

もう我慢できない「4cサヒーリ」でサックリ勝っちゃおう!って感じでした。

そして1回戦で同じく「4cサヒーリ」のミラーマッチに敗れ、もうこのデッキ使いたくなくなっちゃいました(笑)

いや、強いのは分かってるんですけど、同キャラが面倒すぎるのと、先行超有利という浣腸ワールドカップ(feat,稲中)状態だっため、そんなん嫌すぎると思い、逆にサヒーリを使わせる側、迎え撃つ側に回りました。

 

「4cサヒーリデッキリスト

クリーチャー 18
4 導路の召使い
4 ならず者の精製屋
4 つむじ風の巨匠
4 守護フェリダー
2 老いたる深海鬼 

呪文 22
4 霊気との調和
4 ニッサの誓い
4 蓄霊稲妻
2 チャンドラの誓い
4 サヒーリ・ライ
3 反逆の先導者、チャンドラ
1 領実地研究者、タミヨウ

土地 20
4 森
4 霊気拠点
4 植物の聖域
4 尖塔断の運河
1 感動的な眺望所
1 島
1 山
1 平地

サイドボード
2 払拭
3 否認
2 自然廃退
2 即時却下
2 不屈の追跡者
1 領実地研究者、タミヨウ
3 光輝の炎

 

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1週間前~前々日のデッキ選択 「ティムール電招の塔」

今の環境は「マルドゥ機体(マルドゥバリスタ)」と「4cサヒーリ」に勝てれば問題ない。

それ以外のデッキもとりあえずカウンターしとけば良いんだろ?みたいな感じで彗星のごとく現れた「ティムール電招の塔」。

ヤソコンブランドの創始者、八十岡翔太氏によるチューンナップで「電招の塔」を軸にし「奔流の機械巨人」による圧倒的なボードコントロールによってコンボもビートダウンも許さないという、まさにコントロールの王道を行くデッキです。

僕は当初「長いグランプリのラウンドを考えるとコントロールデッキはキツイ」という持論もあり、使用することをためらっていたのですが、このデッキ3ターン目に「電招の塔」がセットできると本当に強いんですよね。

なんでもっと早く見つからなかったの?それこそ「コジレックの帰還」までメイン採用すると「マルドゥ機体」との相性も格段に上がります。

 

ただこのデッキ、やはり潜在的な問題点が多すぎました。

青系コントロールデッキの中では難易度は低い方でしたが、やはり熟練のレベルで考えてしまうと扱いが難しいです。

普通には使えますけど、やはりそれではダメなのです。

また、勝ってる時はドローがかみ合っている時なので、特に「マルドゥ機体」などの高速ビートダウンとのマッチアップでは、1つ対処できないだけでそのままゲーム負けてしまうというのがリスクとして大きすぎました。

 

「ティムール電招の塔デッキリスト

クリーチャー 7
3 守られた霊気泥棒
4 奔流の機械巨人 

呪文 31
4 霊気との調和
2 ショック
4 予期
4 蓄霊稲妻
3 否認
1 焼夷流
1 自然廃退
4 電招の塔
2 虚空の粉砕
2 コジレックの帰還
2 不許可
4 天才の片鱗 

土地 22
4 霊気拠点
4 植物の聖域
4 森
4 尖塔断の運河
2 島
2 伐採地の滝
2 山 

サイドボード 15
2 自然廃退
1 否認
3 不屈の追跡者
2 慮外な押収
1 コジレックの帰還
3 氷の中の存在
3 つむじ風の巨匠

 

捌けていればカッコいいデッキです。

そんなに甘くないのが長いラウンドを勝ち抜くことだと思います。

最終的に、強いけど微妙だなと思って僕は「ティムール電招の塔」デッキにそっと別れを告げました。

それがGPの前々日の木曜日、最終調整で訪れていた「晴れる屋 高田馬場店」でのことです。 

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前日のデッキ選択 「マルドゥ機体」

ダサいとか言わない。

勝ちたいんや!(真顔)

 

ただ、僕だってちゃんと当時のメタを考慮した上の調整を施した「マルドゥ機体」を持ち込みましたからね。

今まで散々機体の相手してきたんだから、てめーら覚えておけよという、溜まりに溜まった鬱憤をキランに乗せ、僕の思いよ静岡に届け☆

 

前日に晴れる屋に顔だしておいたおかげで、トッププレイヤーなどの調整話を聞けたのも非常に大きかったと思います。

当時バリスタ型の機体が多いことはわかっていたものの、僕はその線の細さがどうも気に入らなかったのと、このデッキ事故らなければ名実ともに最強説が僕の中にあったので、「経験豊富な操縦者」と「歩行バリスタ」の両方を採用したハイブリット型を選択しました。

今でもこの選択は正しかったと思います。

「経験豊富な操縦者」は確かに「歩行バリスタ」や除去の的にはなってしまうのですが、メインに2枚採用されている「大天使アヴァシン」やサイドボード後のコントロールシフトの際に、占術2がこのデッキにとってなくてはならない潤滑油として機能します。

色事故が防げて、順調にマナが伸び、キランが5/5でアタックにいける2マナパワー3のクリーチャー?ただ強でしょ。4ターン目ギデオン率も格段に上がるからね。

占術して1回搭乗できればそれで良いやっていう割り切りもあります。

 

「マルドゥバリスタ(ハイブリット型)デッキリスト

21 クリーチャー
4 スレイベンの検査官
4 屑鉄場のたかり屋
4 模範的な造り手
3 歩行バリスタ
3 経験豊富な操縦者
2 大天使アヴァシン
1 異端聖戦士、サリア

15 呪文
4 キランの真意号
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 無許可の分解
3 致命的な一押し

24 土地
4 感動的な眺望所
4 産業の塔
4 秘密の中庭
3 山
3 平地
2 霊気拠点
1 乱脈な気孔
1 沼
1 燻る湿地
1 鋭い突端 

15 サイドボード
3 反逆の先導者、チャンドラ
2 グレムリン解放
2 リリアナの誓い
2 燻蒸
1 大天使アヴァシン
1 死の宿敵、ソリン
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
1 致命的な一押し
1 苦渋の破棄
1 領事の権限

 

また、バリスタ型のマルドゥ機体は、クリーチャー数が若干少なかったため、安定感が低そうだなとも思っていました。

どこ引いても勝つことができるのがビートダウンの良いところなのに、肝心のクリーチャーが薄くてマリガンとかアホらしすぎて嫌だったってのもあります。

 

んだもんで、晴れる屋から帰って3時くらいまでデッキ作って、金曜日のラストチャンストライアルに持ち込んだ次第です。

結果は散々でしたけどね(笑)

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気になるグランプリ静岡の結果は!?

早い人だと、もう日本語のカバレッジ見てもらってると思うんだけど、ぶんまわりで初日9-0。2日目も全勝(最後ID申し込まれたけど負ける気しなかったから蹴って余裕の1位通過)。

という夢を見ました。

 

それでも、BYEなしスタートでまさかの(失礼だぞ!)4連勝☆

BYEありの仲間が負けスタートなど雲行きがあやしい中、一人だけ全勝で、こりゃ今日は俺の日だなって感じでした。

実際、後5戦中2勝するだけで2日目決定ですからね。ほぼ確みたいな感じですよね。

ま、そこから5連敗するんですけどね(哀しみ)。

 

「栄光か死か」という両極端を味わったガッキーの精神状態は臨界点突破と思いきやそうでもありませんでした。

GPTで嫌ってくらい負けてきたので、むしろ勝った思い出しか残ってません。

確かに2日目に行けなかったのは悔しかったし、致命的なプレイミスによってスタートした連敗だったので反省すべき点はあるのですが、それでも大きな自信になりました。

 

デッキ選択や調整についても、間違ってなかったなと思える内容でしたから。

 

負け犬達の2日目。モダンマスターズ2017争奪スタンダード\真の勝ち組はここにアリ/

グランプリ初日の結果も、他のデッキも公式ウェブサイト見る時間もなく飲み食いしてたから、全く調整しないで、同じマルドゥ機体を持ち込みました。

 

そして、引き分けスタート。

あれ?これって5回戦だからほぼ目なしじゃね?

そこから、再び確変スタートで4連勝!見事優勝してモダンマスターズ2017もらっちゃいました☆

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ちなみに2位の人とスプリッドの約束をしていたので、1boxまるまるではありませんでしたけどね。

それでも嬉しかったなー。

優勝って初めてだったから。

ちなみにモダマスのパックを開けたのも今回のGP静岡が初めて。

最初に3パック買ってタルモゴイフが出た引き強の僕ですよ?

滅びのFoilくらい期待しても良いんじゃないですか?

ところがどっこい、これが恐ろしいくらいに何も出ない。

ま、綺麗なオチがついたところでシメましょうかね。

マジックは相手がいてこそのゲーム。そして仲間がいれば、もっと強くなれる。もっと楽しい。

結局トップメタを使いましたが、微調整とかすごい勉強になりました。

細かい調整とかは、優秀な機体乗りに相談しましたが、個人的にはサイドのチャンドラ3がちょっとした自己主張です。

ほぼ出す前に勝ってましたがね(笑)

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んでも、今回のGP静岡では仲間の大切さを痛感させられました。

ひとりだったらきっと今でも「BRアグロ」使って事故ったことを言い訳にしてそうです。

結果はともかくとして、出し切ったやり切った思いがあるから後悔がない。

勝負に負けても残ったものがある。

それはかけがえのない思い出であり、友だちだった。

ちょっと小っ恥ずかしいけど、そう言える仲間に巡り会えた(それって奇跡)ことにただただ感謝です。帰りの車がちょっと思い出してやばかった(苦笑)

ありがとう。

マジックやってて良かったーヽ(・∀・)ノ

三度の飯よりギャザが好き。
以上、現場からガッキー(@blueskyneo)がお送りしました。


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