MTGブログ|三度の飯よりギャザが好き!(サンメシ)

MTGブログ:マジック歴20年。MTGマジック:ザ・ギャザリング大好きなライターが、カードの価格や値動き、デッキ・メタゲームにスポイラーリストなどなど最新情報をプレイヤー目線でアツく考察!

死せる生とモダンのメタ考察・デッキ選択の理由by GP神戸

 

ダークヒーロー的なガラクが気に入ってコンスピに続き今回も買ってしまった


グランプリ神戸が今週末に迫る。
以前、今年の目標として無謀にもグランプリ神戸ベスト8を目標に掲げたものの、家庭内のもろもろと計画の甘さで頓挫してしまった。
いや。家族を理由にしてしまう時点で到底辿り着ける目標ではなかった。
神戸を選んだ理由も直近の日本のグランプリだからという理由だし。
もちろん、本戦は週末なので可能性がない訳ではないが、こんな状態では臨みたくないというのが本音です。
週末は部屋の掃除をしながらニコ生の実況を見守る事にしよう。
結婚して子どもが出来ると色々あるんです。
色々…。
嗚呼、この二文字の奥ゆかしさやものぐるほしけれ。


今思えば1番最初に参戦したPWC主催のGPTがモチベーション的にも成績としても1番良かった。
後1回勝てばベスト8決勝ラウンドというところで、引き分け→負けで残れず。
正直この時点でダメだと思ってしまったんだよね。
ここ一番を勝ち切れないのは、感覚的で非論理的だけどまだ神戸に来んなと言う事だなと勝手に啓示受けちゃったんだよね。
まぁ、その日の結果は前向きに受け止められたけどね。
初のモダン大会で持ち込んだデッキも仲間内以外では初めて使ったので。

閑話休題
グランプリ神戸は諦めたものの、せっかくモダンという不慣れなフォーマットに挑んだので現時点での僕の考察を記しておく。
良く解らずにフィーリングで廻しているので間違ってたらスマンw

最初に、僕は今でもデッキ選択については正しかったと思ってる。
僕が今回選択したのは「死せる生(Living End)」です。
これは自分のカード資産と財布事情に見合うってのもあるけど、そんなのは最悪カードを借りれば良いので問題ではない。

まず、僕はこの「死せる生」を単純なコンボデッキとは思っていない。
どちらかと言うと、ボードコントロールをベースにした低速のコンボデッキ。
コントロールコンボっていう立ち位置にしている。
コントロールデッキで勝ち手段がコンボって感じ。

一応デッキを晒しておきます。

死せる生デッキリスト
「死せる生」デッキリスト


簡単にデッキ選択の理由から述べさせてもらうと、なんて言うか僕が思うに、モダンってなんか統率者と似ていて勝ち筋をひとつに絞らない方が強い様な感じがしたんだよね。
非常に感覚的な事を言ってしまって申し訳ないんだけどさ。
基本的にマジック:ザ・ギャザリングのデッキ選択においての考え方で僕が大切にしている基準があって
同じくらい強いデッキがあったら、ブン周りした時に勝てる方のデッキを選ぶって事。
つまりこれが統率者からヒントを得た、統率者的勝ち筋の多いデッキという事。
統率者ではその特殊なフォーマットも相まって、膠着する場面が多くビートダウンだったりコントロールっぽいデッキでもコンボ勝ち出来るシークレットテクが仕込まれているのだ。
実際、今のモダン環境はどのデッキもそれなりに強い。
それでもトーナメントなどの長期戦を考えた時に、運の偏りは確かにある訳で、時にプレイングを大きく凌駕する。
それは相手も自分も同じ。それならば勝ち手段がコンボの方がツイてる時にその恩恵を受けやすいだろうというのが僕の考え。
同等にツイている状況ならコンボの方が有利だろ?って考えです。
なおかつ「死せる生」デッキは若干ローグ(地雷)なので、1戦目の勝率も期待出来る。
まずこれが「死せる生」を選択した第一の理由。

次に挙げられるのが、モダンの土地事情に裏打ちした土地破壊によるテンポ奪取の優位性である。
スタンダード至上主義の僕としては、モダンというフォーマットはレガシー程ではないまでも、特殊地形がひしめき1~3ターン目までの最序盤がゲームの勝敗を握る偏重したフォーマットという印象が強い。
かと言って、ポンザや純粋な土地破壊デッキでは優秀な1マナ除去が横行する環境では機能しにくい。
完全に動きを止めた後にクローザーとして着地した6/6くらいのファッティをランドセットから1マナで除去されては、ゲームプラン自体成立しないのだ。
そういった意味では、スライ傾向の強いポンザならまだ勝機が望めそうだ。
実際、溶鉄の雨を有したスライを見かける事は多い。
だが、僕としてはポンザを使うならランド破壊に割かれるスロットを火力に充てたいと言うのが正直なところ。
ランド破壊スペルを多くすればその分デッキパワーも落ち、純粋な土地破壊デッキほど土地破壊スペルが多くない為、適材適所で必要なカードを引いてくる偏り、平たく言えば引きや運が必要になる。

何気に今回は2枚購入していたw


そこで浮上したのが「死せる生」に採用されている「大爆発の魔道士」だ。
最近ではジャンドなどでもメイン採用されるなど割とメジャーになってきたので、今までのようなローグ的な強さは無くなってきたのかもしれないが、単色デッキ以外には「大爆発の魔導師」で獲得したアドバンテージだけで有利にゲームを進めることが出来る。
なので、僕の「死せる生」デッキのゲームプランとしては、急いでコンボを決めるというよりは、ゆっくりと露払いをしてから肥えた墓地からクリーチャー達を叩きつけるといったプランニングです。
もちろん、状況に応じてさっさとコンボ決める事もありますし、出来れば最短で勝てるように心がけています。

それなので通常よりも多くの「なだれ乗り」をメインから採用する、ランデスコンボデッキといった感じでプレイしています。
「内にいる獣」だって優秀な土地破壊スペルです。
元々コンボデッキと言っても10枚以上の土地破壊呪文が入った変わったデッキなんですね。
なので基本的にはサイクリングで手札を調整しつつ「大爆発の魔導師」で土地を破壊する所から始めるイメージで動かしています。
コンボスタートにもいくつか条件を付け、最低でも9点のクロック(要はサイクリング3回)と欲を言えば2枚の土地破壊。
土地破壊に関しては「大爆発の魔導師」の表裏で達成出来るので割と楽です。
クロックについては、意外と序盤にテンポ良くサイクリングカードを引き込む事が必要になります。
なので初期手札に最低2枚はサイクリングカードが欲しいですね。
続唱を誘発する「暴力的な突発」や「悪魔の戦慄」は初手にはなくても良いです。
マリガン基準としてはそれくらいですかね。
サイクリング主体のデッキなのでマリガン基準は割と軽めです。
これもデッキ選択の大切な理由のひとつですね。
あ、大切な事を忘れていました。
「死せる生」が初手に2枚来たらノータイムでマリガンですw(「死せる生」がメイン3枚の場合)

さて、最後の理由としては「思考囲い」や「コジレックの審問」などの手札破壊に強いって事ですかね。
もっと言ってしまえば、漁る軟泥はキツイがトップメタのBG系に強いって事でしょうか。
(強いと書いたものの、経験不足と明確なアンチカードがあるので苦手です)
もちろんビート系全般に有利なのは言わずもがな。
メイン勝負でキツイのはバーンくらいでしょうか。
ちなみに双子系は五分五分くらいだとは思いますが、相手にすると一番楽しい相手ですね。
出産の殻系は相性が良いらしいのですが、戦い方が解らず現場合わせが間に合わず負けてしまいました引き分けでした。後日訂正(負けたと思っていましたが引き分けでした。でも気持ち的には負けていました)


とまぁ、長々と書かせてもらったので簡単にまとめさせて頂くと

  1. ブン周りした時に構成的に有利なコンボデッキである
  2. 「大爆発の魔道士」が強い
  3.  環境を支配する主なデッキに対等以上に戦える

+マリガン基準が軽め

もしかしたらマリガン基準が一番重要かもしれないですね。

最後に、デッキ構築時に心がけた事ですが
サイクリングするクリーチャーが「内にいる獣」で生み出されるトークンに負けないという事です。
要はタフネス4以上のクリーチャーを採用すると言う事です。
僕はデッキ内に矛盾を内包するのが嫌なので、たとえ脅威を排除しようとも相手にチャンプブロック以上のアドバンテージは与えたくありません。
と言うより、せっかくコンボを決めた後に1対1交換で相手にアドバンテージを取られたくないといった所でしょうか。
アタッカーのタフネスが4以上なら3/3と言えど脅威ではありません。
これらはデッキの矛盾を解消するだけでなくモダン環境に多く見られる「稲妻」への耐性にもなります。
なので「死せる生」デッキで多く見られる「意思切る者」は不採用です。
ライブラリー操作と1マナサイクリングは非常に魅力的なんですけどね。
さらに、初期型では見られたものの最近は不採用気味の「ジャングルの織り手」を多めにとっています。
理由は至極簡単でパワーが頭一個抜けているからです。
実際、続唱カードを引かずやむを得ず素出しで出てきた「ジャングルの織り手」は相当脅威です。
プレイングでも重要な事ですが、引きの偏りを感じつつ土地破壊で誤魔化してクリーチャーを普通にプレイして勝つというのは割りとある事です。
リミテッドをやっているような気分になりますが、除去が乏しいデッキにとって突如着地する5/6は結構脅威です。
これが3/4となるとクロック的にも素出しされた精神的ダメージでも全然違います。
これ以外の例でも、ダメージレースとなる展開は結構多く「ジャングルの織り手」は非常に心強いです。
こんな所でしょうか。
使う度、また相手によって様々な顔を見せてくれる不思議なデッキです。
廻していて非常に楽しいです。
これも大切なポイントですね。


さて、残念ながら今回僕はグランプリ神戸に参加出来ないですが「死せる生」デッキを使う人は頑張って下さい!
個人的にはローグデッキで対策され難いというのも大切な要素のため、あまり注目されたくないというのもあるのですが
理由は違えど、同じデッキ選択に到ったプレイヤーの活躍を影ながら応援させていただきます。
マジック最高!!!


MTGブログ『三度の飯よりギャザが好き!』